有接点シーケンス制御入門のポイント

このページでは、シーケンス制御教材の
「実習キット付電気系保全に活かせる有接点シーケンス制御入門」
を販売して気が付いた初心者が習得に必要な
3つのステップと3つの重要なポイントや

電気回路が苦手だった当方が、何に気がついて
道が開けていったか

などのエピソードを書きました。

ぜひ最後までお読みください

⇒「実習キット付電気系保全に活かせる有接点シーケンス制御入門」
  については こちらをクリック

シーケンス制御との出会いと理解をしていくコツとは

機械がトラブル停止しても何もできない
スタッフとして不安な日々

私の社会人生活は電子部品の製造工場で製造技術者としてスタートしました。
製造技術者はラインスタッフともいわれ、部品を製造する機械の導入・試運転
オペレーターへの作業指導・ 生産性を向上させること、そして故障などのトラブル時には
復旧させ 製造ラインを安定的に稼動させることが仕事です。

当時はITバブル期であり、通信機器に使用される部品を製造していた私の会社は
過去にないぐらい忙しい状態でした。

そういった中で初心者である私は まさにいっぱいいっぱいの状態で働いていました。
特に、私が修理担当する機械・設備が故障したときが一番大変でした。
忙しい時期だったので、機械を長時間止めて納品を遅らせることはできないのです。

化学系の学科出身でろくに電機の基礎ができていない私は、手も足もでない状態です。
側について指導してくれる熟練者の方もいませんでした。

まずは あてずっぽうで いろんなところをとにかく触ってなんとか復旧を試みます。
それでダメなときは、自分の仕事で忙しい先輩にもみてもらいなんとかするしかありませんでした。

たとえ自分で復旧させても ”理屈はよくわからないけど触っていたら動くようになった “
そんなはっきりとしない もやもやした状態です。

こういった状態から脱却するため、この業務をする上で何から勉強していいのか 
どうすれば できるようになるのかすら わからないのです、指導してもらえないのです・・・

「お願いだから もう故障しないでくれ・・・・」

そう祈るような気持ちで 不安な日々を過ごしていました。

そんなある日 深夜3時ごろだったと思います。

あっという間に機械を故障から復旧させた
シーケンス制御との出会い

就寝中の私の携帯電話に、私が担当するラインのオペレーターから電話がかかってきました。

「どうやっても機械が動かない。来てもらえないか」

生産を止めることができない状況であることは分かっていましたので
私は自分で対処できるだろうか と不安な思いを持ちながら 現場に向かいました。

行ってみると しばらく機械を動かすとなぜか電源が落ちるといった状態です。
まったく原因がわかりません。

これはあてずっぽうで修理できるレベルでないとだけ分かりました。
どうしようもなく 深夜でしたが上司に電話をして来てもらいました。

上司は電気回路図を見ながら 機械内部を調査していき20分ほどで 故障原因を
取り除き復旧させてしまいました。

その時、上司が復旧させることができたのは シーケンス制御に関する技術
を習得していたからでした。
電気回路図を見ながらおかしいところを調査していったのです。

それを機に私も

シーケンス制御をマスターしたい

電気回路図が読めるようになりたい
読めるようになって機械がどう電気制御されているのか分かるようになりたい

電気回路図を読める人はすごい人に思える
自分もそうなりたい

自信をもって故障調査・復旧をできるようになりたい

と思うようになりました 。

それから私は自身の電気技術を上げるため、更に深く電気技術について踏み込むことができる
電子部品の設計開発の仕事にも携わるようになったのですが・・・・

参考書で勉強しても電気回路図が
理解できない苦しい日々

設計開発の業務は一日中電気回路図を見て試作品を評価したり回路を変更する仕事でした。
以前と違い指導してくれる上司もいましたので、まったく電気回路図がわからない
と いった状態ではありません。
ですが、1つ1つの回路はなんとか分かりますが、複雑で回路規模が大きくなると
個々の回路同士がどうつながって全体が機能しているのかはっきりと理解できている
とはいえない状態でした。

他人の設計した回路すらはっきりと分からない訳ですから
自分で設計するということも当然できません。

勉強もしましたが それでもいまいちわからない。 

「もう自分にはこういった仕事はダメなのかもしれない」

そう悩み、仕事がまったく楽しくない苦しいだけの日々だったのです。

電気回路図が読めるようになってくる
きっかけになったある気づき

そういった苦しい状態の中で 会社の中でも特に優秀で特許も数多く取得している
先輩エンジニアである佐藤氏(仮名)からアドバイスをいただく機会がありました。

私の状態を理解していた佐藤氏は

佐藤氏
「君のようなやり方で回路図を見てもダメだよ。
実務では使いものにならない。  ●●●●して考えることが重要なんだよ。」


「は? そんな単純なことでいいの?」

その佐藤氏の言葉が頭に残り そのことに注意を向けて考えてみると 
今まで難しく感じもやもやしていたことがしっかりと理解できていったのです。

「俺になかったのはこれだけのことだったのか?  もっとはやく知りたかった・・・・」

悩んでいる期間も参考書などで学習は十分していたので、その気づきを得てから 
今までの知識の蓄積とかけ算したかのように理解がすすんでいったように感じました。
それからはこの仕事を楽しいと思えるようにもなれました。

そういったことを経て、私は地元に帰り家業であった「中司電機工業」で働くことに なりました。

この会社では 機械・設備の故障修理のときシーケンス回路を中心とした 電気回路図を
見ながら故障調査していくことが多いのですが、以前の会社で中司電機工業で見る
電気回路図よりはるかに難易度の高い電気回路を扱っていた私にとっては
問題なく理解することができ簡単に思えてしまいます。
それもあの気づきのおかげです。

それと中司電機工業が46年近く現場で培ってきた機械・設備の故障調査・復旧の関する
ノウハウもありますので 扱ったことがない大型の機械・複雑な電気制御をしている機械でも
故障修理対応できています。
ここでは 昔と違いあてずっぽうではなく理論的に調査していきはっきりと故障箇所を
見極め復旧させれています。

私は社会人スタートの時に自分が欲したスキルを手に入れることができたのです。
悩んだり怒られたりと苦労も沢山しましたが、今は大変うれしく思います。

私は、自分自身の経験から  電気回路図がよくわからない・ 故障現場で
自分がまったく役に立てない ことについての苦しみや不安は知っています。

もし、同じような人がいるなら お役に立てるのではないかと考えて
学習教材を作成することにしたのです。

2010年からシーケンス制御を教えてきて分かった
ある共通する問題

まず、あなたには多くの機械・設備の自動制御にも使われている
有接点リレー方式のシーケンス制御技術を習得し、そしてシーケンス制御が絡む機械・設備
の故障の調査復旧できるようになってもらいたいと考えました。

有接点リレー方式のシーケンス制御はリレーシーケンスとも呼ばれ 
製造現場での機械保全業務だけではなくビル管理・設備管理など にも必要な技術です。
そして、保全・管理業務だけではなく習得できれば制御盤の設計や業務改善のため
既存のシーケンス回路に新しい回路を追加したり削除する電気的改造にも使えます。

また機械設備導入時の試運転でも知っておいた方が有利ですね。
現場で予定どおり動作すればいいですが、動作しないときは回路図を見ておかしい箇所を
調査していかないといけません。

実際に私の会社でも 修理だけではなく制御盤の設計製作や電気的改造にも使っています。
その他にも意識していないだけで、この技術のおかげでできている仕事は多くあると思います。

これだけ応用範囲が広く使える技術ですので、習得することはあなたにとって
有益となることは間違いありません。

しかも シーケンス制御の基礎を理解して現場実務にいかすために難解な
電気理論を理解する必要がありません。
だから、例え電気初心者であっても習得しやすいのです。

私は2010年から今まで3687人以上の方に この教材や無料講座などを通じて
シーケンス制御やその故障修理について講義してきました。

技術セミナー主催会社様からの出講依頼を受けてシーケンス制御セミナーの
講師も行いました。

シーケンス制御セミナーの様子1   シーケンス制御セミナーの様子2

そして同時に 受講者の方の抱えている悩みや問題も聞いてきました。
その経験から興味深いことがわかりました。

みんな、抱える悩みや問題がある程度同じなんです。

もちろん、みんなたった1つのことに問題を抱えているわけではありませんが
本当 おもしろいぐらい共通している悩み・問題がいくつかあります。

こういったことが分かっていますので、
私の教材ではそれらの問題を解決できる内容にしています。

まったくの初心者が、シーケンス制御が絡む機械・設備の故障対応できるよう
になるまでの過程についてですが・・・・

3つのステップを踏めばいいだけです

シーケンス制御を習得し そして現場における故障対応にいかすには
次の3つのステップを踏めばいいだけのことなのです。

1.シーケンス制御の基礎を習得する  
まずは基礎的なことから始めないといけません。  
シーケンス制御とは”どういった制御のことなのか” からはじまり  
使用される主要な電気機器・電気制御機器や回路図の見方・基本回路を習得するのです。

2.シーケンス図(電気回路図)を読めるようになる  
シーケンス制御の電気回路図をシーケンス図と呼ぶこともあります。  
故障調査はシーケンス図を見ながらしていきます。
だから これがまったく 読めないと対応できません。  
一般的な参考書にあるような学習用の回路ではなく 実際の機械に使われている
回路図を読めるようになる必要があります。

3.故障調査・復旧のノウハウを習得する   
実践現場における故障調査・復旧の仕方・考え方・注意点・よくある故障パターンや  
故障箇所の見極め方等を習得します。

私の会社で故障修理の仕事をこなしていける理由を突き詰めると
結局 この3つができているからです。

基礎的なことが分かっていて、実際の回路図面を見ながら 
経験から蓄積した故障修理ノウハウを使って調査や故障箇所の見極めをして復旧をしているだけです。

いろいろと多くのことを考えず まずは整理して簡潔に考えてください。

1.シーケンス制御の基礎を習得する
2.シーケンス図を読めるようになる
3.故障調査ノウハウを習得する

この3つのステップでいいのだと いうことを。

そして・・・・

あなたのレベルアップを加速させる
3つの重要なPOINT

 

初心者がシーケンス制御が絡む機械・設備の故障対応できるようになるには 
3つのステップでいいのですが 、そのステップを踏む過程でしなければいけない
重要なポイントが3つあります。

これをするとしないとでは、レベルアップの速度に大きな差がでるといってもいいです。
この3つポイントについて説明しますね。

1.実習をすること
実際の仕事は活字相手ではなく、リレーやタイマーなどの電気制御機器が相手ですので
参考書などの活字だけで学習しただけでは不十分です。
実際の電気機器(電気制御機器)を使い配線接続の練習や基本回路を 実際に動作させ
理解と自信を深めることが重要です。
特に故障現場は緊急対応を求められることが多いので事前に確認しておかければいけません。

また、いろいろな実習確認をすることで回路図から機器の動作を
読み解くこともできるようになります。

2.●●●●して考える
これは、先程お話した私が過去に先輩エンジニアから得て気づいたことです。
これは、回路だけではなく電気の仕事をする上で非常に重要な視点といえます。
“基本回路を覚える・電気理論を知る” だけではダメです。 ●●●●して考えてください。

3.△△△△△する
これはレベルアップし成果をあげていく上で欠かせないことだといっていいです。
これを徹底的に行うぐらいの気持ちをもってもいいと思います。
成果をあげる方はこれに秀でているといわれています。
事実、私もこれを実践し成果をあげている方を沢山知っています。

この3つのポイントは、3つのステップを踏んでいく過程だけではなく
踏んだ後も決して外してほしくないことです。

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