このページでは
機械/装置に使われる
操作盤とについて解説しています。
1.操作盤とは
操作盤は読んで字のごとく
操作するための盤です。
機械、装置を操作すること
専用の盤ということに
なります。
上写真は、インバータを
操作するための操作盤です。
操作盤は、形状から
操作BOXと呼ばれることもあります。
機械現場、電気現場では
〇〇盤と命名されたものが
いくつかあります。
操作盤との違いを
解説していきます。
配電盤、分電盤との違いは
工場にいると配電盤、分電盤と
いうキーワードを聞くことは
あると思います。
配電盤は盤内で高圧を低圧に
変換して その他の盤に
電力を配る盤です
街にある一般的な工場は
交流電源の200Vと100V
電気を使っています。
この電圧は電力会社から
ダイレクトに
送電されているわけではなく
何万Vの電圧を降圧しながら
送電されています。
そして、あなたが街で見る
電柱の張られた電線は
6600Vまで降圧されています。
その6600Vを受電して
200V/100Vまで降圧する
設備が入った盤が配電盤に
なります。
キュービクルなども
配電盤になります。
そして、配電盤は降圧した
電源を工場の各盤に配ります。
工場の機械やコンセントの電源は
キュービクルから直に送られて
いるわけではなく
一旦、工場内の各所の盤に
送られ、そこから機械や
コンセントに送られていますよね。
その配電盤から電源を受けて
各機械やコンセント等へ
電源を供給(分ける)ための
盤が分電盤です。
分電盤の中を見ると
メインの容量の大きいブレーカーが
1つあり、その下に
小さいブレーカーが複数個ついていませんか?
小さいブレーカーに電源を
分けて機械やコンセントに
供給しています。
配電盤と分電盤は
機械/装置を操作するための
盤ではありません。
操作盤とは明確に
定義が違います。
制御盤との違いは
電気で動く機械、装置に
関わると 制御盤という
キーワードを聞くことがあると
思います。
操作盤は制御盤に近いかも
しれませんね。
制御盤は機械や装置を
自動で電気制御するための
盤です。
電磁リレーや電子タイマー、
電磁接触器、PLC,
インバータなど
制御に関わる電気制御部品・機器が
電線等で接続され電気回路を
組んだ状態でおさめられて
いるのが制御盤です。
制御盤については
以下のサイトを参考ください。
操作盤は機械/装置を
操作するための、
制御盤は機械/装置を
制御するための盤
似ていますが
違います。
操作盤とは
操作盤は、機械/装置を
操作するというか
制御盤内の電気制御機器、
電気回路を操作し、
結果として機械/装置を
操作するものですね。
下写真は同じ設備の
制御盤と操作盤です。
操作盤で制御盤内の
インバータなどの機器を
操作して機械を動作させています。
制御盤と操作盤が近いと
書きましたが
制御盤の中には操作盤の
機能も兼用している
ものもあります。
下写真のように制御盤の扉に
ボタンやランプ等が
沢山ついている盤はありませんか?
それは機械を操作するための
ものです。
機械によっては操作盤はなく
制御盤の扉についた
ボタン等だけで
機械を動かすものも多いです。
あとは、制御盤の扉でも
操作ができますが
操作盤も付いている機械も
あります。
前述した、下写真は制御盤本体と
その操作盤です。
機械の操作は
制御盤から離れた所でした方が
使いやすいので操作盤も
つくっています。
下写真の機械も制御盤と
運転士が作業する位置が
離れているので、操作盤が
作業する位置に設置されています。
操作盤は
まずは制御盤を操作するので
制御盤と電線で接続されます。
操作盤を移動させることが
ある場合は下写真のような
湾曲性が高い(曲がりやすい)
メカフレキやブレードフレキ内に
電線をいれて接続されることが
多いです。
当方ではこのページにも関連する
初心者向のシーケンス制御の教材も
扱っていますので
興味があれば
以下の画像をクリックして
ご確認ください。
●リレーシーケンス教材に
ついては以下の画像をクリック
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