日常生活の中でシーケンス(sequence)という
キーワードを耳にすることはないと想像します。
しかし、エンジニアの仕事につくと、
このキーワードを耳にすることは多くあります。
筆者も社会人エンジニアになり
このキーワードをはじめて聞きました。
会社の同僚の電気エンジニアが技術説明の中で
「それは、~のシーケンスを組めば可能でしょうね」
という会話をしていました。
エンジニアやクリエーターの方は
耳にすることが多いと思います。
このホームページでは
電気分野でよく使っていますが
シーケンスは電気だけではなく
多分野で使われるキーワードです。
他分野になると意味合いも変わってきます。
このページでは辞書、辞典のように
シーケンスとは何か、どういった意味かを
電気分野以外も記載します。
比べると、共通点がありますね。
1.シーケンス(sequence)の
広辞苑などの辞書の解説
キーワードの意味が分からない時は、
辞書で調べますが、広辞苑や大辞泉からの
引用は以下になります。
(「ひと続き」の意)
①(映画用語)幾つかのシーンを寄せ集めた
ひと続きの画面。-場。
②トランプで、数の連続した同種の3枚以上の札
③連続。連続して起こる順序。
④機器を自動制御する際の、
あらかじめ設定しておく動作の順序。
⑤ カリキュラム編成において、
教科内容の段階的学習の順序。→スコープ
様々な分野で使われるキーワードですが
共通して「連続する動作の順序」です。
2.電気
電気分野では制御の一方式である
「シーケンス制御」で使われます。
JIS Z 8116では
「あらかじめ定められた順序に従って
制御の各段階を逐次進めていく
制御のこと」
と定義されています。
例としては信号機になります。
シーケンス制御については
以下のサイトで説明していますので
ご参考ください。
3.音楽
音楽分野でのシーケンスは
「同じ音のまとまりを何度も繰り返すこと」の意味で使われます。
反復進行やゼクヴェンツ(ドイツ語)を意味します。
この分野でよく聞くキーワードは
シーケンスソフトやシーケンサです。
シーケンスソフトは、音楽データを
作成、編集、記録、再生など、音楽を作るソフトです。
シーケンサは作成されたソフト内容を
ハード的に実現する電子機器です。
シーケンスソフトやシーケンサについては
以下のサイトもありますので参考ください。
4.IT
IT分野でのシーケンスは
順番に並んだ連続のデータや手順のことや、
並んだ順番にデータや手順を取り扱う処理
で使用されます。
IT分野自体、ソフトの分野が
大きく入りますので
2項の電気、3項の音楽のソフトの
内容と似ていますね。
5.映画
映画の場合は、シーケンスというキーワードより
シークエンスというキーワードが使われるようです。
映画やドラマは、連続でカメラが回ってして作成するのではなく
カメラで撮影・停止、被写体を変えて撮影・停止を何度も
繰り返した映像をまとめて1つの作品としています。
その映像上の要素の最低単位が「カット」で
カットが複数集まって集合体が「シーン」
シーンが複数集まって1つの作品となる集合体が
「シークエンス」と呼ばれます。
以下のサイトでは、分かりやすく説明して
くれていますので、参考にしていいと思います。
⇒【アニメ】カット、シーン、シークエンスの違いの整理【映画】
6.数学
数学の場合、シーケンスは
対象あるいは事象からなる集まりを順序だてて並べる
た「列」を意味します。
分類として、数列、点列、文字列があります。
7.まとめ
このサイトでは
辞書、辞典的な感じで
5分野におけるシーケンスの
意味そのものを書きました。
共通して、
「いくつかの要素を順序、順番をつくる」
といういう意図がありますね。
このホームページでは
電気分野のシーケンス制御で
このキーワードを使っています。
電気分野で調べたい、学習したい場合は
当方から提案もありますので
以下のボタンをクリックしてください。