このページでは
制御盤の故障修理について
必要なことを書いております。
ざっと流れ的なことを
書いていますが
まったくの初心者の方には参考と
なると考えています。
制御盤とは、電気で自動動作する
機械や設備を制御するための盤です。
制御盤が何なのか、
まったく分からない場合は
以下のサイトで説明していますので
まずは、これをお読みください。
目次(クリックすると自動で飛びます)
1.制御盤が故障すると
2.盤内の電気制御部品を知る
3.電気回路図が読める
4.故障パターンを知る
5.修理の仕方
6.制御盤のメンテナンス
7.まとめ
1.制御盤が故障すると
制御盤は、押ボタンや
リミットスイッチ、近接センサーと
いったセンサーからの入力信号を
受けて、
制御盤内で、その信号処理をし
外部のモーターや電磁弁などに
出力信号を出して
機械を自動動作させます。
制御盤が故障すると
正しく入力信号を処理できない、
もしくは
出力信号を出せない
などの異常が起こりますので
機械は正常動作できなく
なります。
制御盤内の部品は
消耗部品ですので、
いつかは故障します。
この制御盤の故障修理には
何が必要かを次項から
書いていきます。
その前に、この項で
書いたセンサー等について
別ページで解説していますので
興味があれば以下を参考ください。
●リミットスイッチ
→リミットスイッチとは
●マイクロスイッチ
→マイクロスイッチとは
●近接センサー
→近接センサーとは
●オートスイッチ/リードスイッチ
→オートスイッチ、リードスイッチとは
●トグルスイッチ
→トグルスイッチとは
●電磁弁
→電磁弁とは
●三相モーター(三相誘導電動機)
→三相モーターとは
2.盤内の電気制御部品を知る
制御盤の故障と一概に
いっても盤そのものが
故障することはなく、
盤内で取り付けた
電気制御部品、機器、電線等が
故障するのです。
故障の修理のためには
まずは故障調査が必要です。
調査のためには
それら機器について
知っておく必要があります。
以下は、その一例ですが
それらについては
別ページ等で説明して
います。
リンクを貼っていますので
ご参考ください。
●PLC
→PLCとは
●シーケンサ
→シーケンサとは
●インバータ
→インバータとは
●電磁接触器/電磁開閉器
→電磁接触器、電磁開閉器とは
●電磁リレー
→電磁リレーとは
●サーマルリレー
→サーマルリレーとは
●ソリッドステートリレー(SSR)
→ソリッドステートリレー(SSR)とは
●端子台
→端子台とは
●カバースイッチ
→カバースイッチとは
3.電気回路図が読める
電気は目に見えません。
ですので、制御盤の中を
見ただけでは、
何が故障したのかは
分かりません。
何が悪いかを調べるためには
電気回路図が読めないと
難しいことが多いです。
現代の機械の多くは
シーケンス制御で
自動制御されています。
(シーケンス制御については
以下のサイトを参考ください。
→シーケンス制御とは)
電気回路図とか電気理論とか
聞くと難解な数式等を
思い浮かべそうになるかも
しれませんが
シーケンス制御の基本や
電気回路図であるシーケンス図は
難しくはありません。
(シーケンス図については
以下のサイトを参考ください。
→シーケンス図とは)
制御盤を使う
シーケンス制御は
リレーシーケンス方式と
PLC方式が主にあります。
リレーシーケンス
有接点シーケンスとも
呼ばれます。
主に電磁リレーを使って
回路設計します。
このサイトでは
初心者講座をまとめた
ページがありますので
ご参考ください。
PLC
PLCはシーケンサと
呼ばれることも多いです。
PLCを使って
プログラミングで
制御設計をします。
このサイトでは
初心者講座をまとめた
ページがありますので
ご参考ください。
参考書
当方は実務と教材の
作成等をしています。
(当方については
以下のサイトを参考ください。
→エンプロウェルとは)
そういった関係もあり
何冊も本を読みましたが
それぞれの目的で
薦めれる本を以下のページで
紹介していますので
ご参考ください。
4.故障パターンを知る
故障調査、修理を経験して
いくと分かると思いますが
故障のパターンはある程度は
決まっています。
私も実務をしていて、
予想があたることは
よくあります。
どういったパターンがあるか
知っておけば調査を
しやすくはなります。
5.修理の仕方
修理方法は、故障内容にも
よるでしょうが、基本は
新品への交換です。
同じ型名の製品があれば
既存の配線と同じに
接続すればいいですし
代替品しかない場合は
説明書を読むなりして
動作が同じになるよう
配線接続します。
代替品もなく、機械を
即動作させたいときは
可能なら
回路を改造して
使えるようにすることも
あります。
6.制御盤のメンテナンス
制御盤の修理とは違いますが
故障する前に行うメンテナンスに
ついても少し書いておきます。
メンテナンスは基本、
部品交換となります。
経験上、故障しやすい部品を
交換したり、
電磁接触器の接点のように
目視で摩耗具合が分かる場合は
痛んでいたら交換します。
PLCやインバータなどの
電子機器は10年~20年使えば
故障が発生することは
多くあります。
こういったものは
長期間使っているという
理由で交換します。
制御盤の盤自体が痛んでいたら
塗装しなおして
綺麗にすることもあります。
昔、船の中で使っている
シーケンサをメンテナンスで
交換したことがあります。
随分長く交換していないことと
長い航海中に故障したら
海の上で修理もできませんからね。
7.まとめ
ここまで説明したように
制御盤の修理のためには、
シーケンス制御の基本的な
ことでも勉強しておいた方が
良いです。
当方は仕事で制御盤の修理を
数えられないぐらいしていますが
シーケンス制御が分かってないと
修理ができなかった故障も
多かったと思います。
当方では、初心者向けで
リレーシーケンス(有接点)の教材と
シーケンサ(PLC)の教材を
扱っています。
興味がありましたら
以下の画像をクリックして
確認してください。
●リレーシーケンス教材に
ついては以下の画像をクリック
●シーケンサ教材に
ついては以下の画像をクリック