シーケンサ

ZRST命令とは、一括リセット

このページではPLCの
ZRST命令について説明します。

PLCは三菱電機のFXシーケンサ
で考えております。

1.ZRST命令とは:一括リセット

ZRST命令はビットデバイスや
ワードデバイスを一気にリセットする
応用命令です。

(ビットデバイスとワードデバイスについては
以下のページを参考ください。
 →ビットデバイスとワードデバイス)

そのことから一括リセットとも
呼ばれます。

同じリセットをする命令として
RST命令があります。

しかし
この命令では1個すつしか
リセットできません。

連番のデバイス番号を
一気にリセットしたい時に
使います。

2.ビットデバイスの一括リセット

[ZRST M0 M30]

上記記述を例に説明します。

これはM0~M30の内部リレーを
全てOFFにする命令となります。

これだけの数量の内部リレーを
RST命令で1つ1つリセットしては

ステップ数もとりますし、
見た目も分かりずらい
ラダー図になってしまいます。

RST命令とZRST命令RST命令とZRST命令

工程歩進のプログラムをはじめ
ビットデバイスを連番で
確保することはあります。

M30~M60は この目的で
使うので 確保して
他では使わない ということです。

目的とするプログラムが稼働中は
M30がON、M41がONとか
バラバラにONとか全てONとか
しますが

目的が終了し、再度
同じことするときは
全てをOFFにして初期化
する必要があります。

そういったときなどで
ZRST命令は使います

3.ワードデバイスの一括リセット

[ZRST D0 D30]

上記記述を例に説明します。

データレジスタDは数値を
格納します。

(データレジスタについては
以下のページを参考ください。
 →データレジスタとは)

データレジスタの場合のZRST命令は
数値を0にします。

D0が10進数のK30なら
K0へします。

それを指定した範囲で
一括して行います。

4.まとめ

ZRST命令は特に難しいものでは
なく、その意味さえ分かっていれば
使えます。

少し規模が大きいプログラムだと
ZRST命令が何回も使われることも
あります。

当方ではこのページにも関連する
初心者向のシーケンス制御の教材も
扱っていますので

興味があれば
以下の画像をクリックして
ご確認ください。

●リレーシーケンス教材に
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